ノルウェーでも魚をよく食べますが、日本人が平均してノルウェー人の3倍も魚を食べていることには本当に感心します。実際に日本は世界最大のシーフード市場の一つです。そしてノルウェーは世界最大のシーフード輸出国の一つです。日本に品質の高いシーフードを輸出することは、ノルウェー経済にとって、そして二国間の関係にとって重要なことです。
6月はノルウェー大使館にとって、まさに「シーフード月間」でした。
6月18日が「世界寿司の日」であることはあまり知られていません。そこでノルウェー大使館では、日本人のゲストと各国大使を招き夕食会を催し、他の行事とも併せてこの記念日を祝いました。寿司は日本にとってとても大切なものであると同時に、世界中の人にとって喜びを与えてくれる食べ物です。寿司とは単に一切れの魚(できればノルウェー産)を一握りのご飯(できれば日本米)の上にのせただけのものではありません。良い意味で、生きている文化なのです。数千年に亘ってそれぞれの世代の味覚に合わせて洗練されてきた寿司は、世界を制覇したと言えるでしょう。世界中で寿司の人気は高まる一方です。
「寿司」と言えば日本、「サーモン」と言えばノルウェーが連想されます。ノルウェーサーモンは日本でも人気の高い魚ということもあり、6月4日に成田で行われたマリンハーベスト社のフレッシュサーモンの加工工場の落成式は、大変喜ばしいことでした。マリンハーベスト社は世界最大のサーモン養殖会社です。この成田工場は品質にこだわる日本でノルウェーサーモンの市場を更に開拓するための戦略的な第一歩です。月曜日に水揚げされたサーモンは、直行チャーター便で水曜日に成田に着き、木曜日には新鮮なサーモンが店頭に並ぶのです。
日本・ノルウェーシーフードセミナーは両国の関係にとって大切なイベントです。今年で8回目を迎えるこのセミナーは5月31日に行われ、200名の日本人専門家が集いました。今年のテーマはシーフードの消費動向です。シーフードが美味しいだけでなく健康にも良いことは万人の知るところです。しかし消費動向を見てみると、50歳未満は魚よりも肉を好み、肉より魚を好むのは50歳以上に限られます。若い世代がもっと魚を食べるよう積極的に奨励していく必要があります。世界的な栄養コンサルタントで著作もあり、ミスユニバース日本代表の栄養アドバイザーでもある、エリカ・アンギャル氏がセミナーでシーフード、特にサーモンの健康と美容効果についてトークショーを行いました。昨年の第7回セミナーでは、シーフードの安全性がテーマでした。シーフードの安全性と消費には当然ながら関連があります。日本・ノルウェーシーフードセミナーはノルウェー大使館、ノルウェー水産物輸出審議会(NSEC)、大日本水産会が共催しています。
ノルウェーのシーフードはBSフジのテレビ番組「大使館の食卓」(ノルウェー大使館編)でも取り上げられました。番組ではノルウェーのシーフード文化、福祉社会、美しい景色、環境意識の高さなどがクローズアップされました。またNSEC日本事務所代表を務めるハンス・ペター・ネス大使館参事官が築地でノルウェーサーモンを選んだり、シーフードを食卓に並べ、ナショナルデー(憲法記念日)を東京で祝う様子が紹介されました。また、サーモンなどのノルウェーの食材を大使館の厨房で調理し、2009年と2010年のミスユニバース日本代表が同席する食事会の様子も放映されました。ミスユニバース日本代表はノルウェーから帰国されたばかりで、サーモンの健康と美容への効果や、ノルウェーのフィヨルドや景色の美しさ、特に男女平等について熱心に語りました。また、山瀬理桜さんがハルダンゲル・フィドルでノルウェーの民族音楽を奏で、趣を添えて下さいました。
シーフードはまさにノルウェーと日本に他にはないような、密接な関係をもたらしている特別な存在です。それは私たちの誇りであり、喜びをもたらしてくれるものです。私たちは、海洋国としての過去を誇りに思い、現在を大いに楽しむと共に将来を見守っています。そして何よりも、魚や海洋生物資源の持続可能な管理の重要性を認識しているのです。
アルネ・ウォルター