2010.3.  親愛なるクロスカントリースキーヤーの皆様!(Dear Cross-country Skiers!)

最終更新日: 01/03/2010 // 今これを書きながら私が思いを馳せるのは、金メダルの数でノルウェーが米国・ドイツ・カナダと肩を並べ(2月26日現在)、冬季オリンピック史上ノルウェーがどの国よりも多くのメダルを獲得した、バンクーバー五輪のことではありません。

ノルウェーには、スキーを履いて生まれその後もスキーを脱ぐことのないタイプと、そうでないタイプの2つの人種がいるとよく言われます。いずれにせよ、ノルウェー人としてはバンクーバー冬季オリンピックでは一つでも多くのメダルを期待してしまいます。

しかしながら、雨の降る今朝私が思い出すのは他でもない北海道千歳で開催されたクロスカントリースキーのイベント「ちとせホルメンコーレンスキー大会」の一日です。マイナス8度の晴天に恵まれたこの日、420人もの参加者が4キロ、8キロ、33キロのコースに臨み、私は33キロレースの合図のピストルを鳴らしました。3時間50分かけて33キロを完走された85歳のスキーヤーのことが大変印象に残りました。

このイベントはノルウェーと日本の友好を祝うクロスカントリースキーの大会です。スキーと自然を楽しみながら、両国の絆を深めるものです。千歳市民の皆様が大会にノルウェーのスキーのメッカ「ホルメンコーレン」と名付けてくださったことを光栄に思います。末永くこのイベントが続くことを願っています。

夕刻、雪に覆われ霞のかかった新千歳空港に降り立つと、一瞬ノルウェーに戻ったかのような錯覚を覚えました。「北海道」は「Norway」と同様、Way to the North(北への道)を意味することを考えれば、これは何の不思議もありません。海に囲まれた土地ならではの漁業の伝統も、ノルウェーとの共通点です。

ノルウェーと日本の国土面積はほぼ同じですが、ノルウェーの全人口を合わせても北海道のそれには及びません。人口密度の低い北国の人々は、南方の混雑した都市に住む人々と異なるのでしょうか?「自分たちは違う」と回答する人が、特に北に住む人間の中にいるでしょう。厳しい気候条件の中で自然と密着して生活し、生きるために精一杯で楽しむ時間が限られる暮らしをしてきたことで、人々は友好的かつ協力的となり、都市生活にはない楽しみをみつけるようになるのだと。

北海道では、山本副知事、上田札幌市長、山口千歳市長と直接お会いする機会を得て、北海道や各都市が直面する課題やノルウェーとの共通点などについて意見交換をすることが出来ました。ノルウェーの福祉政策やウィンタースポーツのほか、ノルウェーの文化に関心を寄せられていることが印象的でした。札幌芸術の森に展示されたグスタフ・ヴィーゲランの彫刻を鑑賞できたのも幸いでした。世界的に知られる札幌雪祭りや支笏湖氷濤祭りはもちろんのこと支笏湖畔の丸駒温泉訪問など貴重な体験をさせていただきました。これは札幌ノルウェー名誉領事の横浜氏の案内があってのことと感謝しています。

本日のご挨拶はこの辺で切り上げ、オリンピックのメダル数の結果を確認してみることにします。
皆様お元気で良い日をお過ごしください。

アルネ・ウォルター
2010.2.26.


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