ミュージシャン、評論家、レコード会社の人やその友人など、さまざまな人たちがユニバーサル・ミュージックによるノルウェージャズのコンピレーションCD「Sounds designed in Norway」のリリースを祝うイベントに参加して下さいました。めいめいが飲み物を手に、この日のために用意された特別メニューのサーモンを味わいながら、日本の人気ジャズシンガーakikoと、ノルウェージャズのアーチスト・作曲家・プロデューサーであるBugge Wesseltoft(ブッゲ・ヴェッセルトフト)の共演に耳を傾けました。ブッゲはノルウェーのいわゆる「フューチャー・ジャズ」の第一人者で、来日は6度目になります。今回のイベントはこの2人のアーティストによる魅力的なアルバム「WORDS」のリリース記念ツアーを祝うものでもありました。東京・名古屋・大阪で公演が行なわれました。
1960年代からJan Garbarek、Terje Rypdalを初めとするミュージシャンの活躍でノルウェージャズが世界の注目を集めました。現在、多くのノルウェー人アーチストが世界のジャズ界に名を馳せています。昨年だけでも、インガー・マリエ、テリエ・イースングセット、ホーコン・ストーム、ジャガ・ジャジストを含む多彩なアーチストが日本で公演を行いました。優れた日本人アーチストと共に仕事をする人も多く、akiko とブッゲの「WORDS」はその特筆すべき例のひとつです。
ジャズはアフリカ文化に起源をもち、米国で黒人霊歌、ゴスペル、労働歌から発展したものですが、そのジャズがこのように世界中で受け入れられ、広まりながら各国や地域の文化を吸収し新たな音楽へと展開しているのは、思えば不思議な現象です。ノルウェーではアメリカン・ジャズの影響はそれほど強く受けませんでした。そのおかげでわが国では新たな潮流が生まれ、固有のスタイルを持つジャズへと独自の進化を遂げたのです。日本の皆様にもノルウェージャズが評価されていることを嬉しく思います。「ノルウェージャズ」はヨーロッパで最も革新的な存在です。ノルウェーでは、毎年大きなジャズフェスティバルが多く開催されますが、日本からより多くのジャズファンが来て下さることを期待しています。
昨年は大使館にとって日本との文化交流促進に忙しい一年でした。嬉しいことに今年はさらに忙しくなりそうです。文化交流、特に音楽分野での交流は、それ自体が重要であるだけではありません。音楽は人びとに感動を与え、人と人の輪を広げます。こうした体験が日本とノルウェー両国のきずなを強め、全体として活気ある関係が築かれるのです。
現在、産休中の文化担当官クリスティン・ヨハンセンは秋に職場復帰する予定です。この間もスタッフが協力して様々なプロジェクトに取り組んで参ります。
アルネ・ウォルター
Arne Walther