2010.6. 祝祭の季節 ("A Reason and Season to Celebrate")

最終更新日: 28/05/2010 // 世界中が喜びにあふれる春は、新たな出発、刷新、希望の季節です。特にノルウェー人にとって、暗くて寒い長い冬を経て迎える春は格別です。日本では桜が春を彩るように、ノルウェーでも新緑や木々の開花が自然の荘厳さを人々に伝え、喜びをもたらします。

5月の第1週に開催された今年の「10カ国大使夫人のガーデニングin Okura」 では、10カ国の庭園のひとつとして、「自然の美しさと豊かさ」をテーマにノルウェーの庭を披露しました。高円宮妃のご臨席を賜って始まったこの催しには、2万人もの庭園愛好家が来場しています。ノルウェーの庭園には、ノルウェーらしい赤い木造の家を背景に、様々な花やベリー類、木々が配されました。

ですが、毎年春になるとノルウェー人が祝うのは、自然の美しさと豊かさだけではありません。

ナショナルデー

毎年5月17日にノルウェー人は、国内外で天候に関係なく、特別なお祝いムードに包まれます。この日は正装し、多くの男女、子供たちは「ブーナッド」と呼ばれる民族衣装に誇らしげに身を包みます。この日は、子供たちと将来への希望を主役に1814年の憲法制定を祝うナショナルデーなのです。

今年東京では、5月16日の日曜日に1日早くナショナルデーを祝いました。ノルウェー大使館には約150人の様々な年齢層のノルウェー人(と犬2匹)が集まりました。今年は、メイ・マーティンセンをリーダーとするボランティアのナショナルデー委員会が、行事の全ての手配と計画を担当しました。伝統的なノルウェーの食べ物(ワッフルやホームメードのデザートなども)やパレード、くじ引きやゲームなどの余興に加えて、子供たちにはアイスクリームも用意されました。ボランティアチームの大変な努力によって、出席者は皆、素晴らしい時間を過ごし、祝祭の良い思い出を作ることができたと思います。さらに複数のスポンサーの方々から寛大なご支援も頂きました。

東京のほか、毎年神戸のノルウェー王国名誉総領事館でもお祝いの催しが行われます。今年も、ヨハン・トゥトゥーレン総領事の主催で開催されました。

今年の東京でのナショナルデーには、2つの特別なイベントが付加されました。1つは、ハルダンゲルバイオリンの山瀬理桜さんと山瀬クリスティナ静香さんが、「ブーナッド」を着て素晴らしい民俗音楽を聞かせてくださったことです。2つめは、フジテレビが「大使館の食卓」という番組でノルウェーの社会、食べ物、文化を紹介する一環として、会の様子を撮影に訪れたことです。この番組は5月30日に放映され、その後も何度か再放送される予定です。

ナショナルデーには国家の独立を祝い、先祖のことに思いをはせます。私たちの先祖が自らを犠牲にして自由と権利をもたらし、今日の福祉の基盤を築いてくれたのです。またこの日私たちは、将来の世代に対する自らの責任、グローバル化する世界の中で共通の未来へと向かう国際社会の一員としての責任も改めて自覚します。特に日本にいるノルウェー人は、日本の方々との強い絆や友情を大切に思っています。

日本とノルウェーは地理的には遠く離れていますが、両国民には多くの点で共通点があります。どちらも国家のアイデンティティーや文化遺産に誇りを持ちながらも、グローバルな考え方を持っています。また自国の文化を慈しみつつも、イノベーション、デザイン、技術の面で世界の最先端にいる点も同じです。さらに、自然を楽しみ尊重し、環境を気にかけている点でも共通しています。両国は広範囲において協力し、文化の絆、様々な事業関係、心温まる人間関係を築いています。こうした関係はさらに強化されつつあり、今後も引き続きあらゆる分野において、両国の関係の深化に役立つ機会を見つけていきたいと思っています。

アルネ・ウォルター


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