音楽

ノルウェーでは、大小さまざまな音楽祭が200以上も開催され、室内楽音楽祭、全国的なフェスティバル、ヒップ・ロック・フェスティバルなど、広いジャンルの音楽祭があります。開催場所も、真夜中の太陽の下、北極圏での夜、あるいは壮大な自然の中と様々です。 昔から、ノルウェーで音楽祭といえばベルゲン国際音楽祭(Bergen International Festival)です。これは1898年にベルゲンで行なわれたエドヴァルド・グリーグ音楽祭(Edvard Grieg Music Festival)に因んで、1953年に初めて開催されました。1961年に「薔薇の都」モルデでノルウェー初のジャズ・フェスティバルが開催されたのに続いてベルゲンで行なわれ、やがてこのイベントがノルウェー最大の音楽祭の一つとなりました。ノルウェーで最も古い民俗音楽・舞踊祭(Norwegian Traditional Mus... 更に読む

他の多くのヨーロッパの国々とは異なり、ノルウェーの民俗音楽は世代から世代へと次々に継承されてきたので、その歴史が一度も途切れたことがありません。しかし、民俗音楽のいわゆる領域は、時とともに変わってきました。これまでの10~15年の間に民俗音楽のプロフェッショナリズムの気運が高まり、非常に優れた演奏者が数多く生まれています。 ノルウェーの民俗音楽は、歌でも演奏でも普通はソリストによって演じられます。演奏は、一般にはフィドル、あるいはノルウェーの民族楽器であるハルダンゲル・フィドル(Hardanger fiddle)が用いられます。ハルダンゲル・フィドルはヴァイオリンの一種で、4、5本の弦があります。美しい装飾が施されていて、普通のヴァイオリンとは少し違う作りをしています。専門家の間では、ハルダンゲル・フィドルのもとになったのがヴァイオリンなのか、中世の弦楽器なのか、意見の分かれるところ... 更に読む

今日のノルウェーではポップス、ロック、ヒップ・ホップ、メタル、R&B、それにエレクトロニカ・ミュージックがこれまでにない人気です。ノルウェーのポピュラー・ミュージックを代表するバンドやアーティストとしては、Röyksopp(ロイクソップ)、Turbonegro、Serena Maneesh、Sissel(シセル)、Annie、Madrugada、Jaga Jazzistらが挙げられます。このほか活動的なバンドや新しいレコード会社は数多く、ノルウェーのポピュラー・ミュージック界はかつてないほどに活気づいています。 ロック・ミュージックも盛んです。Kaizers Orchestra、Big Bang、Madrugada、Amulet、Serena Maneesh、Motorpsycho、Animal Alpha、JR Ewingなどハードロックのバンドが国内では揺るぎない人気を保... 更に読む

ノルウェー現代無調音楽の父といえば、ファッテイン・ヴァーレン(Fartein Valen 1887~1952年)です。才能豊かなヴァーレンは12ヵ国語を話し、彼でなければ理解できない微妙で神秘的な音調の世界を持っていました。彼はベルリンで学びましたが、独学で学んだバッハの対位法が、自らの成長に最も影響を与えたと述べています。彼は不協和音に基づく対位法の一様式を作り出したいと考え、12音階方式を生み出しました。この方式は、アルノル・シュンベルグ(Arnold Schönberg)も同じ頃に作っています。 ノルウェーの現代音楽のアーティストたちは、ノルウェーの音楽界で目に見える活躍をしています。これにはNy Musikkという、ISCM(国際現代音楽協会)のノルウェー支部が重要な役割を果たしています。この組織はパウリーネ・ハル(Pauline Hall 1890~1969年)によって19... 更に読む

1960年代以来、ノルウェーのジャズ・ミュージシャンは国の内外で成功を収めています。ヤン・ガルバレク(Jan Garbarek)、カーリン・クローグ(Karin Krog)、テリエ・リプダル(Terje Rypdal)らのアーティストは、ジャズの世界でその名を良く知られています。ニルス・ペッテル・モルヴァル(Nils Petter Molvær)、シセル・エンドレセン(Sissel Endresen)、ブッゲ・ヴェッセルトフト(Bugge Wesseltoft)らも国際的な称賛を受けています。最近では、トリグヴェ・セイム(Trygve Seim)、ポール・ニルセン・ローヴェ(Pål Nilssen-Love)、ホーコン・コルンスタ(Håkon Kornstad)やアンサンブルのアトミック(Atomic)、ウィブティー(Wibutee)、ジャガ・ジャズィスト(Jaga Jazzist)... 更に読む

ノルウェーのクラシック音楽界は作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg 1843~1907年)なしには語れません。ノルウェーが独立を達成したのは彼の死のわずか2年前ですが、グリーグの作曲やコンサートなどの音楽活動のおかげで、ノルウェーは世界の音楽界で確固たる地位を築くことができたのです。 ノルウェーの独立が1905年だという事実は、その音楽の歴史に大きな影響を与えることになりました。500年もの間、ノルウェーはヨーロッパの貴族文化に触れる機会が少なかったために、ルネッサンスやバロック音楽にはあまり縁がなかったのです。 しかし、グリーグは優れた先達に恵まれていました。1800年代半ば、ハルフダン・シェルルフ(Halfdan Kjerulf 1815~1868年)はピアノ曲、歌曲集、合唱曲の優れた作曲家としての評判が高く、同じ頃、偉大なヴァイオリニスト、オーレ・ブル(Ole... 更に読む