ノルウェーでは、大小さまざまな音楽祭が200以上も開催され、室内楽音楽祭、全国的なフェスティバル、ヒップ・ロック・フェスティバルなど、広いジャンルの音楽祭があります。開催場所も、真夜中の太陽の下、北極圏での夜、あるいは壮大な自然の中と様々です。
昔から、ノルウェーで音楽祭といえばベルゲン国際音楽祭(Bergen International Festival)です。これは1898年にベルゲンで行なわれたエドヴァルド・グリーグ音楽祭(Edvard Grieg Music Festival)に因んで、1953年に初めて開催されました。1961年に「薔薇の都」モルデでノルウェー初のジャズ・フェスティバルが開催されたのに続いてベルゲンで行なわれ、やがてこのイベントがノルウェー最大の音楽祭の一つとなりました。ノルウェーで最も古い民俗音楽・舞踊祭(Norwegian Traditional Music and Dance Competition)は、早くも1923年に始まりました。これはもともと民俗音楽演奏家のコンクールとして始まったものですが、観客たちはノルウェーの民俗音楽が聴くことができるまたとないチャンスとして音楽祭を訪れます。
音楽祭の数は1950年以降大幅に増えました。幅広く色々なジャンルを扱うものも幾つかあります。5月から6月にかけて開催されるベルゲン国際音楽祭は総合音楽祭で、ノルウェーのみならず、海外のアーティストが数多く訪れて演奏を披露しています。The Festival of North Norwayでは、真夜中の太陽と美しい風景が、演奏家の奏でる音楽と渾然一体となります。ヴェストフォル国際フェスティバルでは、ヴェストフォル県の至る所でコンサートが開かれます。
1990年以来、いくつかの現代音楽祭が注目を集めています。10月初旬に開かれる現代音楽祭Ultimaはこの中でも最大のものです。ベルゲンでは、二つの音楽祭が一つになって、ベアーズ(Bears)の名で2004年から3月末に開催されることになりました。1月初旬のLIOS現代音楽祭は、長い極地の夜が終わり、ハシュタに太陽が再び戻ってくることを祝うイベントです。
室内楽音楽祭では、リソール、スタヴァンゲル、それにオスロで開かれる夏の音楽祭は、ノルウェーで最も優れた演奏家たちによって開催されています。ローロスのウィンター室内楽フェスティバルも同様です。トロンハイム室内楽フェスティバルでも、国際的な室内楽音楽コンクールが開かれています。
ジャズ・フェスティバルも開催されています。7月下旬のモルデ国際ジャズ・フェスティバル、7月初旬のコングスベルグ・ジャズフェスティバル、8月初旬のオスロ・ジャズフェスティバルでは、いろいろなタイプのジャズが取り上げています。復活祭の休日に開かれるVossa Jazzでは、ジャズと民俗音楽が一緒に楽しめ、8月中旬に開かれるハウゲスンのノルウェー国際トラッドジャズフェスティバルでは、伝統的なジャズが楽しめます。
毎年開催地が変わる民俗音楽・舞踊祭Norwegian Traditional Music and Dance Competitionのほかにも、大きな民俗音楽祭がFørdeで7月初旬に、またテレマルクのBøで8月中旬に開かれます。
ノルウェーで最も人気のある二つのロック・フェスティバルは、クリスチャンサンで7月初旬に開かれるQuart Festivalと、8月の初めにオスロ近郊で開かれるØya Festivalです。ジャンルを絞ったポップ音楽祭としては、Notodden Blues Festivalと復活祭の日に開かれるmetal festival Infernoがあります。