ノルウェーの民族音楽

他の多くのヨーロッパの国々とは異なり、ノルウェーの民俗音楽は世代から世代へと次々に継承されてきたので、その歴史が一度も途切れたことがありません。しかし、民俗音楽のいわゆる領域は、時とともに変わってきました。これまでの10~15年の間に民俗音楽のプロフェッショナリズムの気運が高まり、非常に優れた演奏者が数多く生まれています。

ノルウェーの民俗音楽は、歌でも演奏でも普通はソリストによって演じられます。演奏は、一般にはフィドル、あるいはノルウェーの民族楽器であるハルダンゲル・フィドル(Hardanger fiddle)が用いられます。ハルダンゲル・フィドルはヴァイオリンの一種で、4、5本の弦があります。美しい装飾が施されていて、普通のヴァイオリンとは少し違う作りをしています。専門家の間では、ハルダンゲル・フィドルのもとになったのがヴァイオリンなのか、中世の弦楽器なのか、意見の分かれるところです。このほかの伝統的な楽器として、口琴(munnharpe)やフルート、羊の角(bukkehorn)、木製ホルン(lur)、ノルウェー・ツィター(langeleik)があります。これらの中には、かなり古くからのものがあります。ノルウェーの民俗音楽自体もかなり古いものもありますが、ほとんどは1800年代に生まれました。演奏はワルツ、reinlenders、ポルカなど、中央ヨーロッパの影響を受けた近年の舞踊音楽(gammaldans)タイプと、springar、gangar、lyarslått(海外でもノルウェー語の名称が使われている)など、それより古いタイプ(bygdedans)に分かれます。ハルダンゲル・フィドルに昔から使われているドローン弦(持続低音弦)を組み合わせてチューニングすると、音楽に実に豊かな和音効果を生まれます。これが有名なエドヴァルド・グリーグを始め、多くのノルウェーの作曲家にインスピレーションを与えてきたのです。

民族音楽については、毎年二つの全国的なコンクールが開催されます。National Folk Dance Music Festivalは舞踊音楽gammeldansのコンクールです。また、National Contest for Traditional Musicはそれより古いbygdedansのフィドル演奏と歌のコンテストです。この他に民俗音楽家や観客が集まる機会としてFørde Folk Music Festivalや、Telemark International Folk Music Festival、Jørn Hilme Festivalがあります。

ノルウェーの優れた民俗音楽家としては、ハルダンゲル・フィドルの演奏家であるKnut Buen、Hallvard T. Bjørgum、Annbjørg Lien、ヴァイオリニストのSusanne Lundeng、歌手のAgnes Buen Garnås、Kirsten Bråten Berg、Odd Nordstoga、 Øyonn Groven Myhrenなどが挙げられます。また人気のグループにMajorstuen、Kvarts、Tindra、Dvergmål、Utlaがいます。


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