ノルウェーの海岸は長く入りくみ、フィヨルドは陸地深く切れ込んでいます。有史以来、海の眺めと波の音はこの国に住む人々の心を捉えてきました。陸地での生活は粗末なものでした。小さな畑を耕しながら人々は海を眺め、あの水平線の彼方にはもっと豊かな食物があるに違いない、もっと肥沃で気候の穏やかな土地があるに違いないと夢見たとしても、不思議ではありません。先史時代、ノルウェーに勇敢な探検家がいたかもしれませんが、その記録は残されていません。初期の発見について何らかの記述があるとすれば、歴史が記録される時代になってからのことです。ただ旅の様子を記録するようになっても、それが未知の世界への初の冒険などと記述することはほとんどありませんでした。 ローマ帝国が崩壊した後、中世ヨーロッパでは教会が唯一権力を統合していましたが、その教会は人々の冒険や好奇心をかきたてることはありませんでした。地理についての当時... 更に読む