国土の大部分が雪や氷で覆われてしまう冬、ノルウェーの人々にとっての主なレジャーはクロスカントリー、ジャンプ、滑降などのスキースポーツです。週末や休暇、また仕事の後の時間を使って楽しみます。春になって低地の雪が解ければ、今度は山に上がってスキーをします。山頂の雪も無くなってしまうと、今度はスケートをするのです。
ノルウェーは長い間、冬季スポーツでは世界第2位を保っています。オリンピックで獲得したメダルの数でノルウェーを上回るのは、旧ソビエト連邦だけです。これは、ノルウェーでの冬季スポーツの長い伝統と幅広い人気によるものといえます。
ノルウェーでは実際どこででもスキーやスケートが出来ます。およそ3万キロ(ノルウェーとオーストリア間の3倍の距離)にも及ぶ、標識の付いたスキー・コースが大自然の中を縫うように走っています。40万人が住む首都オスロの近郊にさえスキー・コースがあります。山上にもスキー・コースは整備されており、5月に入っても十分にスキーを楽しむことができます。
冬は日が早く暮れますが、それも何ら問題とはなりません。照明つきのコースが全国に2,500ヵ所もあり、レクリエーションや仕事の後の良い運動場となっています。クロスカントリーほどではありませんが、ノルウェーではアルペンスキーも次第に広まってきています。アルペンスキー用リゾート地が開発され、全国で4基のゴンドラと425基のリフト、そして250の小型リフトが整備されています。ジャンプは最近少々人気が落ちてきていますが、それでもジャンプ場は全国に600ヵ所あります。
今日、スキーはノルウェーの人にとって最高の冬季スポーツです。その証拠に、ホルメンコーレン・スキー・フェスティバルには大勢の人々が集まります。また、100年以上の歴史を誇るホルメンコーレンのスキー・ジャンプ大会は国民的行事で、観光の大きな呼び物の一つとなっています。毎年100万人以上もの人々がオスロの中心街からわざわざこの大会を見に出かけるのです。1892年当時、ホルメンコーレンのジャンプ最長飛距離は22メートルでしたが、今日のジャンパーはさらに100メートル先まで飛ぶことができます。世界の一流クロスカントリー・スキーヤーもまた、毎年ホルメンコーレンで競技をしています。また、ホルメンコーレン恒例のイベント「子供の日」には、毎年数千人の子供たちが参加します。