サーメ人の居住地域はフィンランド、ノルウェー、ロシア、スウェーデンの4ヵ国にまたがっています。サーメ人は、これらの国境が定まるはるか前からこの地域に住んでいるため、ノルウェーでは先住民族と認められています。
ノルウェーに住むサーメ人の人口について正確な数字はありませんが、推計で60,000人から100,000人とみられます。スウェーデンに住むサーメ人はおよそ15,000~25,000人、フィンランドには6,000人以上、ロシアには2,000人が住んでいます。約11,000人がサーメツメの選挙人名簿に登録しています。この名簿は、サーメ議会(Sámediggi)選挙に投票し参加するために作成されたもので、18歳以上のサーメ人全員の名前が掲載されています。
サーメ人のトナカイ飼育地域は、ノルウェーの最北端にある5つの県と、ヘードマルク県のEngerdal市周辺地域に広がっています。
サーメ人は伝統的に、牧畜、狩猟、漁業、農業、工芸品などで生計を立てています。
サーメ民族記念日とサーメ民族旗
2004年から、2月6日のサーメ民族記念日はノルウェーで公式に旗を掲揚する日になりました。サーメ民族記念日はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアで祝われており、国境を越えてひとつに結ばれるサーメ民族の象徴になっています。
この日は1917年2月6日に開催された第1回サーメ会議を記念する日です。この会議が始まりとなって、サーメ人同士の協力関係が、今日のようにノルウェー全土で、さらに国境を越えて発展しました。
2003年4月、地方自治体の庁舎に掲揚する旗についての法律が改正され、サーメ民族旗も掲揚できることになりました。現在ノルウェーの市町村と県は、サーメ民族旗をどのような場合でも掲揚することが許されています。
サーメ民族旗は1986年に、フィンランド、ノルウェー、ロシア、スウェーデンのサーメ人組織が加入する国際非政府組織であるサーメ評議会(Sámi Council)が定めたものです。サーメ法第1条第6項により、サーメ議会がノルウェーでのサーメ民族旗の掲揚についての規則を定める権限を持っています。
2003年のサーメ民族記念日に、サーメ民族旗が初めてノルウェー政府庁舎に掲揚されました。今後はサーメ文化がノルウェーで果たす役割を象徴するものとして、サーメ民族旗が毎年2月6日に政府庁舎に掲揚されます。また、ストーティング(Storting-ノルウェー国会)の議事堂にも掲揚されます。