ノルウェーは19の県と434の市町村に分かれています(2003年現在)。県議会と市町村議会による自治権は国家から委譲されてきたもので、憲法ではなく法律によって規定されています。
国は、地方における国の代理として県知事を任命します。
市町村は、地方自治体の中で最も重要な単位です。小・中学校教育、社会事業、市町村道路、上下水道および区域内の用途地域設定を担当しています。高等学校教育と多くの専門的なサービスは県が管轄しています。それぞれの自治体の歳入は、地方税、行政サービスに対する手数料と地方事業の運営に加え、政府やその他の公共機関からの交付金に支えられています。
県は伝統的な行政部門で、その歴史は地方の「フィルケスティング(fylkesting)」(県議会)がまだ強大な権力をもっていた中世やヴァイキング時代にまでさかのぼります。中世の地方自治制度は、ノルウェーが単一国家に統一された後、次第に消えてゆきました。デンマークとの同盟後は、権力は国王に集中しました。そして1837年、地方自治が市町村に再び導入されたのです。
県と市町村は選挙で選ばれた議員によって構成される議会が統治しており、選挙は4年毎に行なわれます。議員の定員は人口に比例して決まり、その数は13議席(市町村議会)、25議席(県議会)から85議席まで様々です。議会のトップには行政執行委員会が設けられています。この委員会は議会から選出された全政党の代表者と、議会によって選ばれるオールフォーレル(ordfører)と呼ばれる議長(日本の市長や知事に近い役割を持つ)で構成されています。オスロやベルゲンなどいくつかの主要都市では例外的に議会による統治の形態をとっており、政党を基盤とする地方政府を作っています。
1975年、国と市町村の間に位置する自治体として、18の県(オスロは県と区別されます)が作られました。1967年の大規模な合併改革の後、市町村の数は420から440の間で安定しています。