2010年国際イプセン賞 ヨン・フォッセが受賞

Jon Fosse. 
写真: Helge Hansen.Jon Fosse. 写真: Helge Hansen

26/05/2010 // 2010年度の国際イプセン賞が、作家のヨン・フォッセ(Jon Fosse)に授与されることとなりました。授賞式は9月10日に、イプセンフェスティバル開催中のオスロのナショナル・シアターで執り行われます。

リヴ・ウルマンが委員長を務める選考委員会は、授賞の理由として、「ヨン・フォッセのユニークな劇作は、出生から死に至るまで人間につきまとう無言の謎を舞台に持ち出した」としています。

 ヨン・フォッセは1959年ノルウェーの西海岸ハウゲスン生まれの作家、詩人、劇作家です。1983年に作家としてデビューし、1994年には初の劇作を上梓しています。「イプセンの再来」、「21世紀のベケット」などと呼ばれ、30を超える劇作は40以上の言語に翻訳され、イプセン以外では最も上演回数の多いノルウェー人劇作家として現代演劇の最前衛をリードしています。作品はミニマリスティックで、無駄を極力排した構成となっており、リアリズムと不条理主義の中間的な繰り返し話法が特徴です。これまで数々の文学賞を受賞しており、また、イプセンの妻を扱った作品『スザンナ』(Suzannah)はノルウェー国営放送によりTVドラマ化されています。かつてはバンドを組んで活動していたこともあり、また子ども向けの本も書いています。

日本では2004年に太田省吾の演出で『誰かくる』、三浦基の演出で『名前 』『眠れ、よい子よ』『ある夏の一日』が、2006年にはフランスのアントワーヌ・コーベ演出で『死のバリエーション』が上演されています。

国際イプセン賞について
2006年のイプセン没後100年を契機に、ノルウェー政府が2007年に創設。ヘンリック・イプセンの精神を持って文化と芸術の分野で顕著な貢献をした団体および個人に授与される。賞金は250万ノルウェークローネ。これまでの受賞者は英国の演出家ピーター・ブルック(2008)、フランスの監督アリアーヌ・ムヌーシュキン(2009)。

選考委員は下記の通り。
Liv Ullmann (Chairwoman) – actress, director, and author, USA/Norway
Eirik Stubø (Vice chairman ) – artistic and managing director of The National Theatre, Norway
Anna Bache-Wiig – author and actress, Norway
Øyvind Gulliksen – professor at Telemark University College, Norway
Kamaluddin Nilu – theatre director and independent researcher, Norway
Ghita Nørby – actress at The Royal Danish Theatre, Denmark
Leif Zern – theatre critic, academic and arts commentator, Sweden 


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