Majorstuen mini concertMajorstuen mini concert

伝統音楽フェスティバルFolkelarm

最終更新日: 12/11/2009 // 音楽のさかんなノルウェーでは、伝統音楽の愛好者も裾野が広く、多くのコンサートが開かれ、若手の演奏者が育っています。 毎年7月に北欧最大の伝統音楽のフェスティバル、フォルデ・フェスティバルが開催されるほか、伝統音楽のショーケースである、オスロのフォルケラームも、今年5回目を迎えました。伝統音楽を担う多彩な音楽家が北欧各地から集い、交流を深め、新しい可能性を追求する場となっています。 2年にわたりフォルケラームに参加したハーモニーフィールズのプロデューサー寺田菜津子さんが、感想を寄せて下さいました。

ノルウェーの首都オスロで9月17日から20日まで開催されたフォークミュージック・フェスティバルFOLKELARM(フォルケラーム)に昨年に続き、参加しました。

会場となったのはオスロの中心地より車で15分ほど走ったSoria Moriaという建物です。大・中・小の3つのホールをフルに活用し、夕方から深夜にかけて、3日間合計36組のバンドまたはソロによるコンサートが目まぐるしく繰り広げられます。

コンサート以外にも、貸切トラムでの移動中や、昼食会場においても生音のミニコンサートが盛り込まれており、ホスピタリティの高さ、アーティストの柔軟性にも驚かされました。

今回、最も注目していたのは12月に来日するヴァルキリエン・オールスターズです。3人のハルダンゲルフィドルが絡み合う音のうねりや女性ヴォーカルTuvaの情熱的でブルーシーな歌声には思わず心を奪われてしまいました。総立ちのお客さんの盛り上げ方からも、多くのライブをこなしてきたことが伝わってきます。

今年のフォルケラームでは、ノルウェー人フィドル奏者の演奏能力の高さを改めて実感しました。スウェーデンやフィンランドの実力あるアーティストと並んで海外プロモーターの注目を集めていたノルウェー人アーティストは、いずれもフィドルまたはハルダンゲルフィドルの奏者でした。ヴァルキリエン・オールスターズ然り、ノルウェーとフィンランドのフィドル軍団FriggやGro Marie Svidal、Gjemund Larsen、Ragnhild Furebotnなど、皆しっかりと基礎を固めた素晴らしいフィドル奏者揃いです。

ノルウェーが誇るもう一つの伝統がサーメ人による唱法のヨイク。
元来、シャーマ二ズムの中で継承されてきたヨイクは、様々な楽器とのコラボレーションの中で確実に継承されています。

フォルケラームにも出演したサーメ人のTorgeir Vassvikは、ヨイクと喉から唸るような独特の唱法を使い、トランスも取り入れた衝撃的なパフォーマンスでした。また、今回のフォルケラームで話を聴くことができたノルウェーのサーメ人で作曲家のフローデ・フェルハイムは、ウッラ・ピルッティヤルヴィのアルバムのレコーディングにラップランドの自然の音を入れたり、パキスタンのアーティストとのコラボレーションも積極的に行うなど、音楽としてのヨイクは今後も無限に広がっていきそうな勢いです。

今年12月にはフォルケラームに参加したアーチストのうち、ヴァルキリエン・オールスターズとウッラ・ピルッティヤルヴィ&フローデ・フェルハイムが来日します。フォルケラームの熱い音楽シーンをぜひ実感していただきたいと思います。

 


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