ノルウェーとインドネシアは、本日、森林伐採ならびに森林や泥炭地の劣化に由来する排出を削減するための取り組みでインドネシアを支援するパートナーシップの締結に合意しました。
インドネシアは森林および泥炭地に関係する温室効果ガス排出量を削減するために直ちに断固たる措置を講じ、ノルウェーはそうした施策を支援するために今後数年間で10億米ドルの資金援助を行うというものです。
イェンス・ストルテンベルグ ノルウェー首相は、「インドネシアは森林破壊を食い止める上で重要な国であるため、今回の合意とインドネシアの取り組みは温室効果ガス排出量の大幅削減の達成に向けた大きな一歩である。この重要な問題に関してユドヨノ大統領ならびにインドネシアと協力していけることを楽しみにしている」と語りました。
この発表は、気候と森林に関する世界的パートナーシップを構築するオスロ気候・森林会議の開催に合わせて開かれたインドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領とノルウェーのイェンス・ストルテンベルグ首相の共同記者会見の席上で行なわれました。
資金はまず、インドネシアの気候・森林戦略の最終決定、排出削減の監視・報告・確認のための能力育成と制度化、これらを可能にするための政策や制度改革の整備などに充てられます。また、天然の森林や泥炭地のプランテーション開発に対する新規承認が2年間にわたって凍結されます。2014年までには、確認された排出削減に対して資金を提供する全国的な機構へと移行する計画です。資金の管理は、信頼し得る世界的な金融機関が国際的な受託責任、ガバナンス、環境、社会的な基準に従って行ないます。
「インドネシアは、国内排出量を2020年までに追加的対策を講じなかった場合と比べて26%削減するという約束を履行する。この削減率は、近い将来に発表する一連の施策を通じて国内資金で達成されるものである。国際パートナーの支援を得られれば、削減幅を41%まで高められる可能性もある」と、ユドヨノ大統領は述べました。
「気候変動に関するユドヨノ大統領の世界的リーダーシップは素晴らしいものである。インドネシアは森林および泥炭地の減少に由来する排出の大幅な削減を透明かつ検証可能な方法で実施しようとしている。そうした努力を支援できるのは非常に喜ばしいことである」と、ストルテンベルグ首相は述べました。
このパートナーシップを支持する声明を出したインドネシアの全国的な先住民族同盟AMANのアブドン・ナババン事務局長は、「インドネシアの先住民族はこのパートナーシップを支持し、われわれが今後も森林生態系の中で持続可能な暮らしをしていくために自らの権利と伝統的な知識を行使していけるのであれば、施策の計画や実行に寄与していくつもりである」と述べました。
潘基文(バン・ギムン)国連事務総長は、「気候変動への世界的な取り組みを成功させるためには、途上国と先進国の間での強力な行動指向のパートナーシップが必要である。インドネシアのユドヨノ大統領とノルウェーのストルテンベルグ首相はいずれも気候変動に関する世界的リーダーである。この両氏がインドネシアにおける森林伐採、森林劣化、泥炭地破壊に由来する排出を削減するための意欲的なパートナーシップを結ぶことは、世界にとっての朗報である。他の国のリーダーも、こうした努力に加わり、世界が持続可能で気候変動に対応した成長へと進んでいくよう独自のパートナーシップを結んでいただきたい」と述べています。
インドネシアは森林伐採および森林や熱帯泥炭地の劣化に由来する排出が世界最大となっています。年間100万ヘクタールを上回るペースで森林が消失しています。また森林面積が世界で3番目に大きく、世界の熱帯泥炭地の2分の1を占めています。17,000の島を持つインドネシアは生物多様性が非常に豊かであり、種の多様性では世界でも5本の指に入ります。森林とそれに伴う生物多様性がいくつもの脅威にさらされていることから、生物多様性保全のための施策の優先順位決定においては、常にインドネシアは世界的に優先されるべき場所として指定されています。
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