写真: Thomas Skyum / IN.写真: Thomas Skyum / IN

ノルウェーのクリスマス(Jul)

ノルウェーのクリスマス(Jul)は、一年でもっとも伝統的な祭典の一つです。12月24日を中心に祝います。

アドヴェント Advent:
アドヴェント(降臨節)は、クリスマスイブまでの24日間です。12月に入る前に多くの子どもがアドヴェントカレンダーをもらいます。アドヴェントカレンダーには24日分の小さなポケットがあり、なかに入れられたチョコレートやちいさなプレゼントを毎日一つずつ開き、24日のクリスマスイブが来るのを楽しみに待ちます。24本のクローブを刺したオレンジを準備して、毎日1本ずつ引き抜いてカウントダウンをする人もいます。
家の中を隅々まで掃除し、クリスマスの飾り付けを済ませ、7種類の異なるケーキやクッキーを焼くのが、伝統的なアドヴェントの過ごし方でした。

もともとスウェーデンのお祭りだった12月13日の聖ルシア祭は、今ではノルウェーでも学校や幼稚園を中心に祝われます。ルシア祭には、ルッセカッテル(lussekatter)と呼ばれるパンが配られます。

ノルウェーではクリスマスツリーの飾り付けをするのはクリスマスイブの前日で、この日はリトル・クリスマスイブとして知られています。

クリスマスイブ:
通常、クリスマスは12月24日のクリスマスイブが中心になります。クリスマスは家族が集う時と考えられています。昼におかゆを食べ、5時になると教会の鐘がいっせいに鳴りクリスマスのスタートが知らされ、多くの人が教会に出かけます。テレビでは少年聖歌隊(Sølvguttene)による合唱が放映されます。

伝統的なクリスマス料理は地方によって異なりますが、中心はポークリブ、子羊のドライリブ、たらなどを用いたものです。一緒にクリスマスビールやアクアヴィットが出されます。子どもには甘い炭酸飲料(julebrus)が出されますが、これはこの時期に特別な飲み物です。デザートに好まれるのがライスクリームです。甘いおかゆで、中にアーモンドが入っていたら当りで、記念品(マジパンで作ったブタなど)をもらいます。クリスマスディナーを終えると、クリスマスツリーの周りに集まりクリスマスキャロルを歌います。

ノルウェーの民話によれば、農家の納屋には妖精(ニッセ nisse)が住んでいて、きちんと面倒をみないといたずらをされると言われています。今でもニッセのために砂糖とシナモンをかけたおかゆを納屋に置いておく人もいます。ニッセには様々な種類がいるとされていて、そのなかの親分的な存在がクリスマスのニッセ(ユーレニッセ julenisse)で、他の国におけるサンタクロースの役割を果たします。
行儀の良かった子どもは、クリスマスのニッセからプレゼントをもらうことができるといわれています。

クリスマスから新年まで:
12月25日には教会でクリスマスの礼拝が行なわれます。クリスマスから新年までの期間は「romjulen」と呼ばれます。 この間食卓に上るのは、魚料理、ニシンの酢漬け、ドライミートやソーセージを用いた料理などです。

子どもたちはクリスマスのニッセに扮しクリスマスキャロルを歌いながら近所の家々を訪ねてまわり、お礼にお菓子をもらいます。会社や学校でもクリスマスツリーパーティーが行なわれます。ケーキやスパイスをきかせた飲み物(gløgg)がふるまわれます。子どもたちはクリスマスツリーを囲み、その周りを歌を歌いながら回ります。

God Jul! (グ  ユール!)


テキスト: Ministry of Foreign Affairs/ Kgl. Norwegische Botschaft Berlin , photo Thomas Skyum/Innovation Norway   |   ネットワークで共有   |   print