ノルウェー憲法で、君主(国王)が国を治めると規定しています。国王と王室一家は、政治的実権はもたないものの、国民の象徴という重要な存在で、国民は大切に思っています。現国王ハーラル5世は、オラフ5世の後を継いで1991年に即位しました。ソニヤ王妃との間に、ホーコン皇太子とマッタ・ルイーセ王女がいます。ノルウェーでは1990年に憲法が改正され、男女にかかわらず第一子に王位継承権が与えられています。現在は、ホーコン皇太子に次いで、イングリッド・アレクサンドラ王女が2番目の継承順位となります。
ノルウェーの国会は「ストーティング」と呼ばれ、19の県を代表する169名の議員で構成されています。4年ごとに総選挙が行われ、新しい議員を選びます。ストーティングでは、法律が定められ、税金の使い方(国の予算)が決められます。政府を率いるのは首相で、補佐する大臣とともに政治を行います。
ストーティングは国の最高機関ですが、19の県および地方自治体にもそれぞれ政治を行う権限があり、学校、病院、幼稚園、道路などの建設や運営はそれら地方自治体の責任です。
ノルウェーでは18歳になると全員、選挙権が与えられます。18歳未満の子どもは選挙で投票することはできませんが、何も発言できないということではありません。1981年に「子どもオンブッド(オンブズマン)」制度ができました。オンブッドは、青少年の利益を守るために任命された特別の委員で、必要な場合はいつでもオンブッドに電話をかけることができます。このほか、子ども・家族省があり、数々の法律や規制によって、子どもの権利を守り、子どもたちに安全な生活環境を保証しています。
ノルウェーで女性の参政権が認められたのは1913年で、世界でも早い方で、それ以来ずっと男女平等社会をめざしてきました。現在ではノルウェーは世界で最も男女平等の進んだ国のひとつとして知られています。