講演を行なうブルントラント元首相。司会を務めた川口順子参議院議員(左)とウォルター大使(右). 写真: Norwegian Embassy, Tokyo日本看護協会とMSD株式会社(万有製薬)の共催で行なわれたシンポジウム「女性=健康」-健やかな日本の今日と明日のために- で「ライフスタイルと女性のリーダーシップ」と題する基調講演を行なったブルントラント元首相は、その後参議院議員会館を訪れ、超党派の約30名の女性国会議員を前に、自らの経験についてスピーチし、質問に答えました。
スピーチでは、公衆衛生が専門の医師として働いていた35歳(1974年)の時に首相に乞われて環境大臣に就任した経緯や、当時はノルウェーでも女性国会議員の割合は15%にすぎなかった事、41歳でノルウェー最年少かつ初の女性首相となり、1986年の第二次ブルントラント内閣では女性閣僚の比率がが44%と世界一になったことなど、自らが切り開いてきた女性政治家としての道程を語りました。
また、その後WHO(世界保健機構)の事務局長を務め、現在は国連の気候変動担当特使として活躍している元首相は「女性が社会のあらゆる場面や意思決定に関わるポジションに居る事が大切。そのためには政治的なイニシアティブと確固とした決断が肝要。時間はかかるかもしれないが、日本の女性議員も勇気を持って声をあげ、政党を越えて助け合い、是非その数が増えるよう頑張って欲しい」、とエールを送りました。
会場には夫のアルネ・オラフ・ブルントラント氏も同席し、女性議員から盛んに拍手を浴びていました。
Gro Harlem Brundtland. 写真: Norwegian Embassy, Tokyo |
グロ・ハーレム・ブルントラント Dr. Gro Harlem Brundtland
1939年4月20日オスロ生まれ 米国ハーヴァード大学 公衆衛生学修士号(MPH)、医師
約10年間公衆衛生部門で医師・研究者として勤務した後、1965年にノルウェー保健省入省。授乳やがん予防など、小児の健康に関する仕事に携わる。国立病院小児科およびオスロ市立病院に勤務。
7歳よりノルウェー労働党児童部に加入、以来労働党在籍。 1974 環境大臣就任 1981 第一次ブルントラント内閣、ノルウェーで最年少(41歳)かつ初の女性首相 1983-87 国連「環境と開発に関する世界委員会」委員長に招聘される。 同委員会は「ブルントラント委員会」とも呼ばれ、「持続可能な開発」の考えを提唱。1987に報告書「我ら共通の未来」を出版。この提言により、1992年に 「環境と開発に関する国連会議 (UNCED)」がリオ・デ・ジャネイロで開催され ることとなった。 1986-89 第二次ブルントラント内閣(女性閣僚の比率世界一) 1990-96 第三次ブルントラント内閣 1998-03 世界保健機構 事務局長 2007- 国連 気候変動担当特使 2010 KYOTO地球環境の殿堂入り
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