写真:  Per Thrana/ Office of the Prime Minister.写真: Per Thrana/ Office of the Prime Minister

ノルウェーとロシアが大陸棚境界画定交渉で合意

最終更新日: 28/04/2010 // 【プレスリリース】「バレンツ海および北極海における二国間大陸棚境界画定に関して協議を進めていたノルウェーとロシアの交渉団が合意に達した」と、イェンス・ストルテンベルグ首相が明言しました。

 イェンス・ストルテンベルグ首相は、「歴史的な日である。ノルウェーとロシアの間で最も重要な未解決問題が大きく進展した」と述べました。

この合意は、27日、ノルウェーとロシアの両外相による共同声明として発表される予定であり、ストルテンベルグ首相とメドベージェフ大統領が本日調印する共同宣言に基づいたものです。

 バレンツ海および北極海におけるノルウェーとロシアの大陸棚境界画定は、過去40年間にわたって協議が重ねられてきた問題です。交渉は完了しましたが、最終的な条約調印までには具体的な管理作業が残されています。その後、両国の国会で審議をされることとなります。

「この合意は国際法に基づいた細心の努力の結果であり、ノルウェーおよびロシアが沿岸国として国際法を重要視していることの表れである。交渉で得られた解決策はバランスの取れたものであり、両国にとって有益なものとなろう」と、ストルテンベルグ首相は語っています。

解決案は、約175,000平方キロメートルの係争海域をほぼ2等分する境界画定線を引くというものです。境界画定線に加え、両国の代表団は漁業および石油開発での協力に関する条約規定の採択も提案しています。ノルウェーとロシアは区域内の海洋生物資源に関する長きにわたる協力関係を維持・強化することを望んでいます。炭化水素資源に関する協力の分野では、石油もしくはガスの鉱床が境界画定線をまたいでいる場合に炭化水素資源の効率的かつ責任ある管理を確保するための詳細なルールと手順の採択が提案されています。

「大陸棚境界画定線に関する合意は、両国間の国境を越える資源、貿易と産業、雇用機会、人と人との協力に関する北部地域での協力の新たな展望を開くものである。これは歴史的な日であり、北部住民にとっては特にそうである。こうした成功へと導いた両国の外相ならびに交渉担当者の多大なる尽力に感謝する」とストルテンベルグ首相は述べています。

 

【ファクトシート】-バレンツ海および北極海における大陸棚境界画定

  •  ノルウェーとロシアの交渉団が、バレンツ海および北極海における大陸棚と排他的経済水域の二国間境界画定に関して合意に達した。ノルウェーとロシアの間で最も重要な未解決問題の最終解決に向けた取り組みを決定づけるターニングポイントとなる。この合意は、本日、ノルウェーとロシアの両外相による共同声明の中で発表された(共同声明へのリンクはhttp://www.regjeringen.no/en.html?id=4)。

  •  交渉は完了したが、最終的な条約調印までには具体的な管理作業が残されている。その後、両国の国会での審議を経て承認・批准の運びとなる。

  •  ノルウェーとロシアは両国間の大陸棚境界画定線をめぐって40年間にわたり交渉を重ねてきた。これまでロシア側は、ロシア沿岸からほぼ東経32度線に沿って北に伸びるセクター方式に基づいた境界線を主張してきた。一方、ノルウェー側は、境界を挟む両側の沿岸からの等距離中間線を主張してきた。バレンツ海における係争海域となっているのは、この2つの線で囲まれた約155,000平方キロメートルの大陸棚(およびこの海域内で重複している排他的経済水域)である。これに加え、さらに北の北極海でも主張が重なっている海域が約20,000平方キロメートルある。これを合わせると、係争海域は約175,000平方キロメートルである。

  •  大陸棚および排他的経済水域の公平な境界画定についての原則の明確化は、国際法で最も議論の的となっている問題の1つである。特に過去20年間は、ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)および特別に任を受けた仲裁裁判所が、判決の中で重要な原則を明確化し、沿岸諸国のへの指針を示している。ICJは、いくつかの判決において、双方の海岸線の長さの不均衡が重大でありうる場合には客観的な地理的特徴に基づくことを解決策とすると具体的に述べている。

  •  境界画定線のコース以外に、両国は漁業資源および炭化水素活動についても協議をしてきた。大陸棚境界画定条約の締結が漁業の分野におけるノルウェーとロシアの素晴らしい協力関係を変えてしまうことや悪影響をもたらすことはないであろう。ノルウェーとロシアは、共有する魚種資源やストラドリング・ストックの管理において、国境とは関係なくさまざまな種の実際の分布区域や移動パターンに基づいた規制制度を設けているという点で、長きにわたり最先端にある。こうした協力は、たとえばノルウェー・ロシア合同漁業委員会などで今後も継続されるだろう。炭化水素資源に関する協力の分野では、石油もしくはガスの鉱床が境界画定線をまたいでいる場合に炭化水素資源の効率的かつ責任ある管理を確保するための詳細なルールと手順の採択が提案されている。

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