Jonas Gahr Støre. 
写真: Royal Norwegian Ministry of Foreign Affairs    .Jonas Gahr Støre. 写真: Royal Norwegian Ministry of Foreign Affairs

2011年 原水爆禁止世界大会にストーレ外相のメッセージ

最終更新日: 12/08/2011 // 今年66回目の原爆忌を迎えた今年、広島と長崎で開催された原水爆禁止世界大会でストーレ外相によるビデオメッセージが紹介されました。


 【ヨーナス・ガール・ストーレ外務大臣のビデオメッセージ】(和訳)  

原水爆禁止世界大会へのノルウェーの支持をお伝えできることを、嬉しく、名誉に思います。

例年開催されるこの大会は、66年前の8月に起こった悲劇、そして、核兵器の使用が広島と長崎の男性、女性、子供たちにもたらした想像を超えた苦しみを想い起こさせる、重要な機会です。

同時にこの大会は、何千もの核兵器がいまだに存在する世界にわれわれは生きているという由々しき事実を、われわれ全員に想起させるという点でも重要です。核兵器が存在する限り、それが再び使用される危険は常に存在するのです。  

ノルウェーは、日本同様、「核兵器のない世界」を目標にしており、その目標達成に向け、引き続き、取り組んでいます。  

この取り組みにおいては、市民社会が重要な役割を演じます。偶発的に、または誤算によって、あるいは狂気の故に、核兵器が再び使用されるようなことがあれば、われわれ全員に影響がおよびます。ですから、核兵器の最終的な廃絶に向けて努力することは、全員の責任でなければなりません。  

原水爆禁止世界大会は、1955年の第1回大会以来、政治指導者そして市民の間で、核兵器廃絶が重要だとの認識を高めてきました。国家指導者や主要な関係者の個人的な誓約が、核兵器のない世界という目標を実現するうえで決定的に重要なものであることは、言うまでもありません。しかし、一般市民の強い主張と焦りも必要です。ですから、この世界大会のような会議が重要なのです。  

私は、この活動において、われわれが一つの難関を突破したと考えています。数カ国の指導者らが、核軍縮の誓約を新たにしました。「核兵器のない世界」という目標はいまや当たり前の目標になりました。さらに、この目標の順守は、ほぼ普遍的なものとなっています。2008年には国連安全保障理事会によってこれが表明され、そして昨年5月には、核不拡散条約再検討会議の最終文書の中に盛り込まれました。昨年11月のNATOの「新戦略概念」にも、同様の文言が含まれていました。  

これは希望の兆しを感じさせるものですが、自己満足に対する警告でもあります。歴史から何か教訓を得るとすれば、「変化にはコミットメントが必要だ」ということでしょう。指導者たちは、自らの公約実行の責任を問われなければなりません。オバマ大統領が述べたように、言葉は、中身を伴わなければならないのです。  

昨年の核不拡散条約再検討会議では、締約国は条約の3本柱、すなわち核不拡散、核軍縮、そして原子力の平和利用の強化を目指す64の具体的行動に合意しました。これは、重要な成果でしたが、しかし、われわれが、これらの約束の実行を追求し、追跡しない限り、核不拡散体制の正当性が損なわれかねず、そうなると、核不拡散体制を支える核心をなしている契約の信頼性が損なわれる恐れがあります。つまり、核兵器を保有しない者は、核兵器を求めてはならず、核兵器を保有する者はその廃絶に取り組まなければならない、という契約です。  

私は、核兵器を「国家の安全保障」という単純な問題と見なすことはできないと考えています。核兵器は、地球上のあらゆる生命を脅かすという特有の機能を持つため、「世界の安全保障」問題でもあるのです。そして、核兵器は一般市民と軍事目標を区別できないため、「人間の安全保障」問題でもあります。  

この点で、昨年の最終文書において、国際人道法を常に遵守することは各国の義務であるとの言及がなされたことを、私は特に評価しています。  

目標は、明確です。ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキです。どのようにして目標を達成するのか、というのがわれわれの課題ですが、この活動において、われわれ全員が、自分の役割を果たさなければなりません。われわれ全員が、寄与しなければなりません。ノルウェー政府は、この目標に向けた取り組みをたゆまず継続していくことを、皆さんにお約束いたします。そして、それに対し、懸念と確信を抱き、有能な世界市民である皆さんが、引き続き声を上げ、面倒な問題を提起し、そして、各国の指導者に対して、約束を実行に移すこと、約束したことを実行することを、要求し続けることを期待しています。

大会が活気にあふれ、大きく成功することをお祈りいたします。
ありがとうございました。 



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