ブラウンチーズ (Brunost / Geitost)

最終更新日: 16.10.2014 // ブラウンチーズは、ノルウェーの家庭に欠かせない食材です。他のノルウェーチーズに比べ濃厚で特徴的な味ですが、甘味を特徴とするブラウンチーズはサンドイッチのほかワッフル、肉のつけ合わせ、デザートと、出番が多く、一年中食卓にあがる食材です。

ブラウン”チーズ”と呼ばれてはいますが、実際は通常のチーズとは作り方が異なります。カゼインを主とする通常のチーズとは違い、ミルクとクリームを乳清(ホエー)に共に加え、沸騰させて水分を蒸発させて作られます。火にかけることで乳糖がキャラメル状となり、ブラウンチーズの特徴である色と味が加わります。
ノルウェーでは、「brunost(ブラウンチーズ)」と「geitost(ヤギのチーズ)」がしばしば同義語として用いられます。ただ、実際は牛乳で作るブラウンチーズもあれば、白いヤギのチーズも存在します。

ブラウンチーズは、19世紀後半グドブランスダーレンという渓谷の酪農場で作られました。この農場で働く Anne Håvという女性がチーズにクリームを加えることを思いつき、後に Gudbrandsdalsost(グドブランスダーレン・チーズ)として製造、販売されるようになったと言われています。通常のチーズより高い値で売れ、農場を倒産の危機から救ったとも伝えられています。

現在、グドブランスダーレンのほかクリームタイプのFløtemysostや、マイルドなPrimなどが販売されています。これまでに、ナッツ、はちみつ、チョコレート、香辛料を入れたブラウンチーズが発売されましたが、いずれも今ひとつ定着せず、ノルウェーでは伝統的なブラウンチーズの味が人々に好まれる傾向にあります。

日本では「Ski Queen」というブランド名のブラウンチーズが輸入され、一部スーパーなどで販売されています。


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