レイキャビクで行なわれた授賞式で。. 
写真: Magnus Froderberg/norden.org.レイキャビクで行なわれた授賞式で。. 写真: Magnus Froderberg/norden.org

ヨン・フォッセに2015年北欧理事会文学賞

最終更新日: 08.12.2015 // ノルウェーの作家、劇作家として知られるヨン・フォッセが2015年の北欧理事会文学賞を受賞しました。


北欧理事会文学賞は1962年に創設され、北欧諸国の言語で書かれた優れた小説、劇作、詩集、短編集、エッセイなどに毎年贈られます。ノルウェーの2000年以降の受賞者にはJan Kjærstad, Lars Saabye Christensen, Per Petterson、Merete Lindstrømがいます。

フォッセの受賞作は散文の三部作Trilogien(The Trilogy)で『Andvake (Sleepless)』『Olaves draumar (Olav’s Dreams)』『Kveldsvævd (Weariness)』から成ります。審査員からは、革新的なスタイルと、時空を越えて読者に届く内容が相俟った稀有な例、と評されています。

ヨン・フォッセは1959年ノルウェーの西海岸ハウゲスン生まれの作家、詩人、劇作家です。1983年に作家としてデビューし、1994年には初の劇作を上梓しています。「イプセンの再来」、「21世紀のベケット」などと呼ばれ、30を超える劇作は40以上の言語に翻訳され、イプセン以外では最も上演回数の多いノルウェー人劇作家として現代演劇の最前衛をリードしています。作品はミニマリスティックで、無駄を極力排した構成となっており、リアリズムと不条理主義の中間的な繰り返し話法が特徴です。また、ノルウェーの公用語のひとつ、ニーノシュクで作品を執筆しています。これまで数々の文学賞を受賞しており、また、イプセンの妻を扱った作品『スザンナ』(Suzannah)はノルウェー国営放送によりTVドラマ化されています。かつてはバンドを組んで活動していたこともあり、また子ども向けの本も書いています。2010年には国際イプセン賞を受賞しています。

日本では2004年に太田省吾の演出で『誰かくる』、三浦基の演出で『名前 』『眠れ、よい子よ』『ある夏の一日』が、2006年にはフランスのアントワーヌ・コーベ演出で『死のバリエーション』が上演されているほか、『スサンナ』のリーディング公演が新国立劇場で行なわれました。


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