イースターと推理小説

最終更新日: 24.03.2016 // ノルウェー人にとって「イースター」と「推理小説」は切っても切れない関係です。何しろpåskekrim(ポースケクリム)という言葉があるほどです(påskeはイースター、krimは推理小説の意)。

イースター休暇中海外旅行をする人も、山小屋(ヒッタ)でゆっくり過ごす人も、皆推理小説の本を持っていきます。大手出版社はイースターが近づくと、推理小説の推薦本リストを発表します。またこの時期には、テレビでもミステリーの映画やドラマを多く上映しますし、ラジオドラマもミステリー仕立てのものが人気です。

 
「イースター」と「ミステリー」が結びつくのは、ノルウェー特有の現象です。
1923年のイースターがちょうど4月1日にあたり、この日の新聞に「ベルゲン行き列車略奪事件」という見出しが躍ったのが発端でした。エイプリルフールの記事だったのですが、実は新しい推理小説の宣伝であり、この本がよく売れて、ポースケクリムの習慣が始まったと言われています。この小説の作者は、Nordahl GriegとNils Lieという、後にノルウェー言論界の中心人物となる二人の若者でした。


現在ノルウェーで人気を集めるミステリー作家は、Jo Nesbø (ジョー・ネスボ)、Jørn Lier Horst(ヨルン・リーエル・ホルスト)、Gunnar Staalesen(グンナル・ストーレセン) Karin Fossum(カリン・フォッスム)、 Anne Holt(アンネ・ホルト)などで、日本語に訳されている作品も多数あります。

とはいえアウトドア好きのノルウェー人ですから、こもって本ばかり読んでいるわけではありません。イースターは春スキーのシーズンでもあります。たくさんの人々がヒッタにでかけたり自宅近郊で明るい太陽の下、最後のスキーを心ゆくまで楽しみます。

 

God påske! (良いイースターを!)

 

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