国際的な取り組み

最終更新日: 15.01.2014 // 平和と安全保障に向けた国際活動は、ノルウェーの外交政策における重要な側面です。1990年代の半ば以降、ノルウェーは世界の平和と和解のプロセスへの関与を高めてきました。現在は20を超える諸国で平和と和解のための活動に取り組んでいます。その取り組みは多岐にわたりますが、多くは当事者を歩み寄らせ、交渉の席に着かせるのに役立っています。

こうした取り組みは困難を伴い、成果を測ることは容易ではありません。恒久的な平和は一日で築くことはできません。また全ての和平プロセスが政治的解決に至るわけではなく、積極的な取り組みが裏目に出ることもあり、当事者が交渉を止めて武力に訴えることもあります。
だからこそノルウェーは平和と和解に長期的に取り組み、紛争による被害に苦しむ人々や紛争の危険にある人々のために、永続的な解決策を模索しています。その一環として、国連文書など国際的な平和と安全保障のための手段の強化に努めています。

 

国連 要となる機関
ノルウェーの国際的平和と安全保障のための努力の多くは、国連システムを通して行なわれています。国連は、法の支配、国家の保全、正義の権力に対する優位性、及び紛争を平和的に解決することの重要性を強調しています。ノルウェーのような小国にとって、これらは全て重要な原則であり、外交政策の不可欠な要素を構成しています。従って国連の成功は、ノルウェーおよびその他多くの国の利益になるのです。

国連は重要なフォーラム、唯一の世界的議場です。国連では共通の課題に取り組むために国際社会が協力を図っています。

国連には世界を改善するための取り組みの調整役という重要な役割があり、国連を通してこそノルウェーが紛争の解決や平和、和解に最も効果的に貢献できると考えています。

国連の初代事務総長を務めたのは、ノルウェー人のトリグヴェ・リーです。そしてこれまでに6万人を超えるノルウェー人が、国連が調整役を務める平和活動に参加しています。また、財政面でもノルウェーは国連に対する拠出額で世界上位5ヵ国に入っています。

 

女性、平和、安全保障
今日の紛争の多くに共通する特徴として、女性や子供を含む一般市民への組織的攻撃の拡大が見られます。また同時に、自ら進んで、あるいは強制されて戦士となる女性や少女の数も増加しています。
それにもかかわらず、女性は紛争下で軽視され、紛争解決に向けた女性の役割や貢献は見過ごされてきました。

女性、平和、安全保障の問題は過去数年にわたってノルウェー政府の重要課題とされ、ノルウェーの平和と安全保障に関する取り組み全般の計画や実施内容に組み込むべきとされています。

ノルウェー政府は2006年に国連安保理決議1325を実施するための行動計画を開始しました。また2011年にはStrategic Plan on Women, Peace and Security 2011-2013に着手しています。この女性、平和、及び安全保障に関する戦略的計画には、今後数年にわたって重視すべき領域が記されており、和平のプロセスや交渉への女性の参画促進が特に重要とされています。ノルウェー政府のAction Plan for Women's rights and Gender Equality in Development Cooperation(開発協力における女性の権利及びジェンダー平等のための行動計画)も併せてご参照ください。

 

軍縮
核兵器、その他の大量破壊兵器、及び通常兵器の軍備管理・軍縮も、ノルウェーの国際的取り組みの重要な領域です。ノルウェーは、国際人道法及び人権に従って軍縮を推進しています。軍縮は、人道主義や経済的な観点からも極めて重要な意味を持っています。人的、社会的発展に役立つ多くの資源の解放につながるからです。

容認しがたい苦しみを人々にもたらす兵器(地雷、クラスター爆弾)は、今日の国際安全保障環境から排除されるべきであり、その廃絶に、ノルウェーは積極的に取り組んでいます。

1997年9月18日にオスロで、対人地雷禁止条約が採択されました。
そして2008年には107の諸国がダブリンに集まり、クラスター弾に関する条約を採択しました。この条約は、クラスター爆弾の製造、保有、輸出、使用を全面的に禁じています。同条約の採択に至るプロセスは、その始まりがオスロ宣言だったことから、「オスロ・プロセス」と呼ばれています。

 

開発協力
ノルウェーの開発政策は、貧困と戦い、社会的正義をもたらすことを目的としています。ノルウェー政府は国民総所得(GNI)の1パーセントを国際開発に充当するという目標を達成しました。
ノルウェー政府は、同国が最大の貢献をできる分野での取り組みを今後も重視していきます。環境と持続可能な開発、和平の構築、人権及び人道支援、石油とクリーンエネルギー、女性とジェンダー平等、優れたガバナンスと腐敗に対する戦い、及び健康に関するMillennium Development Goals(ミレニアム開発目標)の達成を重点的に目指します。またノルウェーは特に、気候変動、森林破壊に対する取り組みが重要と考えています。
Norwegian Agency for Development Cooparation (ノルウェー開発協力局)のサイトでも関連情報を掲載しているのでご参照下さい。

 

人権
人権と民主主義原則の推進は、ノルウェー外交政策の要です。この政策は多国間レベル(国連、OSCE及び欧州評議会などの場)並びに各国レベルで実施しています。
人権と民主主義に関する問題は、外交・開発政策の両面で重要です。人権擁護者の支援、言論の自由の推進、死刑反対、民主的な憲法の制定と自由選挙への支援、人権の擁護を指針として政策を行っています。ノルウェーの人権に関する取り組みの主な対象グループは、人権擁護者、マイノリティ、女性、子ども、先住民族の人々です。

 

人道的努力
ノルウェーの外交・国際開発政策の重要な側面として、人命の救助、貧困の軽減、及び危険にさらされている人々の保護があります。ノルウェーの取り組みは、満たすべき重大な人道的ニーズの存在する諸国、特にノルウェーが貢献できる立場にある諸国、あるいは人道的施策が平和と和解のプロセスにつながる諸国に向けられています。
子ども、女性、マイノリティ、先住民族が主な対象グループです。ただしノルウェー政府は、人道支援は政治的行為の代替措置ではなく、補足手段であるべきだと強く考えています。

国連は、ノルウェー政府の人道政策において重要な役割を担っています。赤十字やNGOへの支援もノルウェーの人道的努力の重要な一部です。

ノルウェー外務省のホームページに、各事項に関する詳細情報が掲載されています: http://www.regjeringen.no/en/dep/ud/selected-topics.html?id=835


 

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