セミナー「気候変動:2015年COP21パリ会議後の課題と機会を語る」パネルディスカッション. 
写真: Norwegian Embassy, Tokyo.セミナー「気候変動:2015年COP21パリ会議後の課題と機会を語る」パネルディスカッション. 写真: Norwegian Embassy, Tokyo

セミナー「気候変動:2015年COP21パリ会議後の課題と機会を語る」開催

最終更新日: 03.12.2015 // 京都議定書にかわる新たな枠組みづくりを目指すCOP21パリ会議。「本当にやるべきこと」は閉幕後にはじまります。COP21会議後の課題と機会を語るセミナーが、ノルウェー大使館、英国大使館、IMFアジア太平洋地域事務所の共催により12月15日に行われました。

国連気候変動枠組み条約の第21回締約国会合(COP21)が、11月30日パリで開幕しました。地球温暖化を防止するため、すべての国が参加する新たな国際的枠組みづくりを目指す会合です。世界が連帯して温室効果ガスの排出を減らし、京都議定書にかわる新たな枠組みのもと気温上昇を抑えることができるか。世界がCOP21の交渉の行方を注視しました。今回初めて先進国と途上国の両方が協定に参加する枠組みが構築され、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標が盛り込まれたことは大きく評価されました。

ノルウェーは2030年までに1990年に比べて40%以上の温室効果ガス排出を減らす目標を掲げています。また、温室効果ガス削減につながる森林保護・保全の取り組みを積極的に推進しています。

COP21閉幕後、世界各国がいかに実効性のある削減を行えるかが、地球温暖化防止の鍵となります。そこで、ノルウェー王国大使館は、駐日英国大使館、IMFアジア太平洋地域事務所とともに、温暖化対策や低炭素経済を目指す前向きな議論を交わすセミナーの開催を決定。COP21直後に政府と民間の主要な関係者が集い、地球温暖化対策の課題と機会を語り合いました。

 
 

基調講演のなかで、イボ・デブア グローバル・グリーン成長研究所所長は、気候変動対策と経済的繁栄を同時に達成するための提言をまとめた、「ニュー・クライメイト・エコノミー」(経済と気候に関するグローバル委員会)を紹介しました。ジョバンニ・ガネリ IMFアジア太平洋地域事務所次長は、気候変動が低開発国に与える甚大な影響と、気候変動の抑制には効果的なカーボン・プライシングが不可欠と訴えました。

その後のパネルディスカッションでは、COP21パリ会議から帰国したばかりのパネリストがその成果を語るとともに、低炭素社会へ向けた国際的合意を実効性のあるものにするためには、産官学民のすべてのアクターが連携して取り組むことが重要であることが確認され、クリーンエネルギーのイノベーション促進、気候変動の影響を受けやすい北極圏の状況、地球環境を考える新しい公園の試みなどが紹介されました。

 
 

会議の締めくくりに、ノルウェー王国大使館主催「中高生のための気候変動エッセイコンテスト」で優秀賞を受賞した3人の中高生が英文のエッセイを読み上げました。政治主導の枠組み構築に関心が集まりがちななか、率直な子どもの視点に立ち戻るよい契機となりました。

 

駐日英国大使館、IMFアジア太平洋地域事務所、ノルウェー王国大使館共催セミナー
「気候変動:2015年COP21パリ会議後の課題と機会を語る」


日 時: 2015年12月15日(火)
会 場: ザ・プリンスパークタワー東京 東京都港区芝公園4-8-1 地下2階コンベンションホール

プログラム
16:00-16:10 開会のご挨拶
アーリン・リーメスタ 駐日ノルウェー王国大使
オッドパー・ブレック IMFアジア太平洋地域事務所所長
ジョナサン・ジュートムソン 駐日英国大使館 環境・エネルギー部長

16:10-16:50 基調講演 
  イボ・デブア グローバル・グリーン成長研究所所長
  「ニュー・クライメイト・エコノミー」
  ジョバンニ・ガネリ IMFアジア太平洋地域事務所次長
  「マクロ経済の視点からみた気候変動の課題」

17:00-17:55 パネルディスカッション   
モデレーター:
• IMFアジア太平洋地域事務所所長オッドパー・ブレック氏

パネリスト:
• 環境省総合環境政策局兼地球環境局総務課調査官「2016年G7環境大臣会合」開催準備室 事務局長・室長代理 御友重希氏
• DNV GL Japan 船級業務統括部長 三浦佳範 氏
• RES アジアパシフィック CEO デービッド・ポバール 氏
• 外務省北極担当特命全権大使 白石和子 氏
• 日本経団連環境安全委員会国際環境戦略ワーキンググループ座長 手塚宏之 氏

 17:55-18:05 クロージングセッション
  ノルウェー王国大使館主催「中高生のための気候変動エッセイコンテスト」で優秀賞 を受賞した3名の中高生によるエッセイ発表が行われました。 

  「子ども達に残すもの」 野崎有花さん 横浜サイエンスフロンティア高校3年
  「日本の魂で救う地球」 和田拓真さん 滋賀大学教育学部附属中学校3年
  「よりよい将来のためにできること」 山口侑梨江さん 同志社国際中学校3年

 
 

国連気候変動枠組み条約第21回締約国会合(COP21)
http://www.cop21.gouv.fr/en/

ノルウェーの気候変動対策:
https://www.regjeringen.no/en/topics/climate-and-environment/climate/id1307/

ノルウェー国際気候森林イニシャティブ:
https://www.regjeringen.no/en/topics/climate-and-environment/climate/climate-and-forest-initiative/id2000712/ 

写真: Asgeir Helgestad/Artic Light AS/Visitnorway.com.写真: Asgeir Helgestad/Artic Light AS/Visitnorway.com
 

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