ノルウェー初のフォークハイスクールが開校したのは1864年で、現在では国内に77校あり、毎年およそ6千人が通っています。生徒の多くは18歳から25歳までの高等学校教育を修了した若い人たちですが、シニア向けの短期コースを設けているところも多く、障害者向けの特別プログラムを設けているところも4校あります。
全学生がキャンパスで共同生活をするフォークハイスクールは、重要な総合的教育プログラムです。指導プログラムは学生を全人格的に捉え、人間的、社会的、学問的な成長を助けるように組まれています。どの学校も小規模で、生徒数は通常60~100人程度です。
フォークハイスクールでは学位を授与しませんし、正式な試験も行ないません。プログラムを修了した学生には修了証書が授与されますが、公式の教育制度上の資格を与えるものではありません。主な専攻科目には音楽、公演芸術、野外活動、マスメディア、コンピューター教育、工芸、国際連帯、スポーツなどがあります。また、学生は選択科目を履修しなければなりません。さらに、学校ごとに必修科目が設定されています。
ほとんどのフォークハイスクールは民間団体や基金によって運営されていますが、県または市町村政府によって運営されている学校も10校あります。授業料は無料ですが、学生は生活費と、遠足、クラブ活動、文房具の費用は負担しなければなりません。ノルウェー教育ローン基金(Norwegian State Educational Loan Fund)で学生ローンや奨学金を受けることもできます。
フォークハイスクールはノルウェーで大変人気があり、特に高校教育が修了して高等教育を受けるまでの間に時間をおきたいと思っている人や、将来的な教育や職業についてじっくり考えたいと思っている人が、この学校での1年を過渡的な期間として利用しています。