研究

研究活動において、国際協力は重要な部分です。世界で最も豊かな国の一つとして、ノルウェーは新しい知識の発展を促し、国際研究に貢献していかなければなりません。同時に、ノルウェーは小さな国であり、他国の研究活動に頼らざるをえない面もあります。現在、ノルウェーの研究関連支出の10%近くは、国際的な研究協力に投入されています。 国際的な研究協力は、組織的な研究プログラムやネットワークを通じてだけでなく、研究者同士の非公式な交流を介しても行なわれています。個人レベルでは、米国をパートナーとする共同研究が多くなっています。また、北欧諸国は、特に産業関連の研究において、共同研究の舞台となってきました。一方、ここ20~30年の間、ノルウェーはヨーロッパを拠点とする多数の国際共同研究プロジェクトに参加してきました。二国間研究協力は研究機関レベルでさかんに行なわれています。とりわけ、米国や南アフリカ、日本... 更に読む

基礎研究は社会のあらゆる分野で不可欠であり、高等教育をはじめ、研究者の採用においても重視されています。また、基礎研究は、石油、天然ガス、アルミニウム、養殖といった産業に見られるように、ノルウェーの繁栄の礎を築きあげてきました。 ノルウェーの基礎研究関連の支出は、研究開発費全体のおよそ18%に相当します。世界的に見ると特に高いとはいえませんが、ノルウェーのビジネス界には自力で基礎研究活動を行なえるだけの資金力を持つ大企業はわずかしかないという状況を考慮すると、納得できる数字でしょう。ノルウェーの基礎研究のうち、民間部門で行なわれているものは7%以下で、全体の4分の3近くが大学やユニバーシティ・カレッジで行なわれています。 ノルウェーの研究政策の優先課題のひとつは、大学、ユニバーシティ・カレッジ、研究機関で行なわれるあらゆる分野において、長期的基礎研究を強化することです。これらの機関はノ... 更に読む

1999年、政府はノルウェーにおける研究活動に対して安定的・長期的に公的資金を給付することを目的に、研究・技術革新のための基金を設立しました。その資金は政府保有株の売却によって調達されました。2005年時点での基金額は約360億ノルウェークローネでした。投資収益は、優先される構造的課題(国際化、基礎研究、研究に基づく技術革新)への対応と、特定優先分野(下記参照)における長期的観点からの取り組みを支援するために使われます。基金によりもたらされる財源は、ノルウェーの研究活動の質を向上させるための新たな施策にも使われることになっています。 エネルギーと環境 ノルウェーは石油、天然ガス、水力発電の分野においては国際的にも重要な立場にあります。ノルウェーは世界第三位の石油輸出国であり、石油産業は、富の創造という観点から見ると国内最大の産業です。また、水力発電に関する専門知識は世界のトップクラス... 更に読む