西海岸
ノルウェー西部のフィヨルドほど見事な景色を堪能できる場所は、世界でも少ないでしょう。その多くは深くて狭く、水面から垂直に山々がそそり立ち、とても高い所から滝が流れ落ちています。それとは対照的に、もっと広々とした「やさしい」フィヨルドもあります。そこには豊かな農地や漁場が集まってにぎやかなコミュニティができあがっています。
ノルウェーのフィヨルドは、ほかの点でも変化に富んでいます。夏の一日の過ごし方として、まずフォルゲフォンナの氷河でスキーを楽しみ、最後に海で泳ぐことができます。冠雪した山を背景に、果樹の花が咲き乱れているところもあります。ブライダル・ヴェイル(花嫁のベール)として知られる滝で自然の芸術を楽しむとともに、オルネヴェイエン(Ørneveien)やトロルスティーゲン(Trollstigen)の道路のヘアピンカーブで、土木工学の芸術を体験することもできます。また、可愛らしい木造家屋と、近代的な海運・石油産業が同居するベルゲンやスタヴァンゲルの町を訪れるのも楽しみの一つです。
ガイランゲルフィヨルドの眺望. 写真: CH / Innovation Norway
ノルウェー中部
ノルウェー中部はノルウェーの歴史の中で重要な役割を果たしてきました。1030年のスティークレスタの戦いは、ノルウェーのキリスト教化の転機でした。トロンハイムの旧称であるニーダロスは、中世の400年以上にもわたって、この国の政治上・宗教上・商業上の中心地であり、巡礼の地でもありました。
ニーダロス大聖堂はスカンジナビア最大の中世建造物であり、格調高い彫刻や美しいステンドグラスで有名です。最初に建てられた教会は、聖オラフがスティークレスタの戦いでこの世を去った後に埋葬された場所にありました。
トロンハイムは木造建築物で有名であり、最古の木造建造物と言われているものの多くは、この街の長い商業の歴史を刻んで港や川沿いに並んでいます。
東には、往時の雰囲気を残しているローロスという鉱山の町があります。この町には独特の教会と100軒ほどの美しい木造家屋があり、ユネスコの世界遺産に指定されています。
ローロス(Røros)の教会. 写真: Terje Rakke / Nordic Life AS / Innovation Norway
ノルウェー北部
ノルウェー北部では、印象的な形で並ぶ島々、深いフィヨルド、冠雪した山々、青々と茂った牧草地、広大な荒野が、真夜中の太陽の明るい光で照らされています。多くの作家、音楽家、芸術家がこの地方の神秘的な光からインスピレーションを受け、数々の作品を生み出しました。
このすばらしい地域には見るべきものが数多くあります。沿岸急行船に乗って海岸沿いを旅しても、ドライブの旅を選んでも、魅力的な村や古い交易場を訪れて地元の人々や文化に触れることができます。北部の原住民であるサーメ人と出会い、その伝統や今日の生活様式を知ることもできます。
緯度は高いのですが、沿岸を流れるメキシコ湾暖流の影響で、ノルウェー北部の気候は比較的温暖です。「北のパリ」と呼ばれるトロムソでは、文化だけでなくナイトライフも楽しめます。また、ノールカップに行けば、ヨーロッパのまさに先端からの景色を見ることができます。
ロフォーテンの海岸風景( Ramberg beach ). 写真: CH / Innovation Norway
ノルウェー南部
この地方は、夏の天候が良くて安定していることに加えて、活気に満ちた魅力的な海岸リゾートから内陸部の見事な景色や文化的アクティビティーまで、あらゆるものを体験することができます。ごつごつした沖合の島々に守られて、小さな町や村が一列の真珠のように海岸沿いに並んでいます。
整備された安全な港は、かつての交易船や漁船にとって重要なものでした。そしてこのような港が次第に発展して、活気のある商業・文化の中心地になりました。夏には、地元市場は果物、ベリー類、極上の野菜類、そしてもちろん新鮮な魚で溢れ返ります。もちろん、ご自分で釣りをしたければそれはまた別の楽しみ方があります。
海岸からそれほど遠くない内陸部には、山や渓谷、釣りが楽しめる湖、静かな森林や、高台の荒地が控えています。滑降ファンならご存知のように、スキー発祥の地はテレマルク県のモルゲダールです。けれども、そこからあまり足を伸ばさなくても、趣のあるヴィクトリア号に乗って海岸部からテレマルク運河を通り、田園地帯を旅することができます。この運河は、その修復と保全でヨーロッパ・ノストラ(Europa Nostra)大賞を受賞しました。
ノルウェー南海岸風景(Lyngør ). 写真: Matti Bernitz / Innovation Norway
ノルウェー東部
ノルウェー東部の景色は、平坦で穏やかな起伏の農地から、高くそびえ立つ山々まで、非常に変化に富んでいます。この地域には、首都のオスロ、ノルウェー最古の町トゥンスベルグ(Tønsberg)、ノルウェー最大の湖ミューサ湖(Mjøsa)、ノルウェーの最高峰ガルフピッゲン(Galdhøpiggen 2,469メートル)があります。
ノルウェー東部はノルウェーで人口密度が最も高い地域であり、様々な文化的アクティビティーやアウトドア・レジャーが楽しめます。この地域の大部分は森林で覆われており、多くの湖や川で釣りを楽しむことができます。建造物を見て他では経験できない文化的な体験をしたいなら、ミューサ湖畔のハーマル(Hamar)にある約1000年前の教会跡を訪れてみてください。
オスロフィヨルドの最も入り込んだところにあるのが首都のオスロです。コンサート、演劇やオペラの様々なプログラム、博物館や美術館などがあります。オスロはナイトライフ、通り沿いのくつろいだカフェ、様々なレストランやショップでも有名です。
オスロ近郊にはヌーメダール(Numedal)、ハリングダール(Hallingdal)、エッゲダール(Eggedal)、グブランスダーレン(Gubrandsdalen)などの美しく蛇行した渓谷があります。大きく広がる景色、絵に描いたような海岸沿いの村、荒らされていない広大な山間部にもオスロから簡単にアクセスできます。
ガルフピッゲン
. 写真: Johan Wildhagen / Innovation Norway